学園だより 第92号

阪野顕正さん・翔生さん親子に感動!

阪野顕正さん・翔生さん親子に感動!

 先月19日に第25回全日本トライアスロン宮古島大会が、盛大に行われました。みやこ学園も例年通り園芸班が、丹誠込めて育てた草花プランターを前夜祭の行われた体育館や当日のゴール付近に設置して、アスリートの皆さんを迎えました。参加したすべての選手の皆さんお疲れ様でした。又、沿道で応援して下さった方々に感謝致します。  さて、この大会に四国の徳島県から参加した親子がいました。お父さんの阪野顕正さんと息子の翔生さんです。この親子には、四国放送テレビが追っかけで取材していました。何故かと言いますと、息子の翔生さんがダウン症という障害を乗り越え、厳しい練習をして今まで、ハーフレースの徳之島やサイパン・グアムなどの大会に参加して完走し、今回宮古島のロングのトライアスロン大会に初挑戦することになったからです。  私はお父さんの顕正さんとは10年来の付き合いで、宮古島大会には何回か出場しすべて余裕で完走しています。顕正さんは「今回夢である宮古島大会に親子で参加出来たことは非常に嬉しく夢のようです。又、翔生の挑戦に同じ障害の方や家族に夢や希望を持って頂けたらと思っています。」と言っていました。結果はスイム3kmを1時間16分でクリアー。バイク155kmを制限時刻9分前の午後3時31分にゴールしました。  しかし、バイク後半には翔生の足は悲鳴をあげ、バイクゴール後には走ることがままならず、翔生さんの体調を知り尽くしている父顕正さんがランの42.195kmを中止してリタイヤしました。顕正さんは「完走できなかったことは非常に残念ですが、ダウン症としては前代未聞のチャレンジであり大健闘でした。これからもトレーニングを積んで、来年の宮古島大会完走を目指したいと思います。応援くださったみなさんには、心よりお礼を申し上げます。」と言い来年の大会を見据えていました。翔生さんはバイク終了後、足を引きずりながら私に対し「伊志嶺さん朝早くから応援してくれたのにランまで行けなくてすみません」と言うんです。応援中ずっと感動を貰っていたのに・・・ありがとう。  顕正さんは、私たち親子はリタイヤしたからといって、挑戦することを諦めることはしない。「成功の反対は失敗ではなく、何もしないことである。」私たち親子のモットーはこの言葉に象徴されている。宮古島大会完走という夢を実現するために挑戦し続けたいと力強く宣言していました。又、来年お会いしましょう。この阪野親子に沿道で応援してくれた皆様方に心から感謝申し上げます。有り難う御座いました。

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