那覇市にあるＮＰＯ法人エスペーロ（理事長平良節子）主催の「障害のある人もない人も共に暮らす地域づくり」と題して障害のある人の就労支援事業に積極的に取り組んでいる社会福祉法人一麦会（和歌山県）の田中秀樹理事長他４名を招き１０月２０日（日）、みやこ学園にて講演会が開催されました。
　一麦会は「ほっとけやん」の理念の基、昭和５２年３月に６畳一間の長屋からのスタート「何もない。見通しもない。それこそゼロからの出発であった。同会は、和歌山県で初のパン屋さん開設や障害児通園施設（無認可）こじか園、知的障害者授産施設（くろしお作業所）、日本で初めての精神障害者の福祉工場（ソーシャルファーム）などつぎつぎと発展的に施設を立ち上げ現在もとどまることなく事業展開されていて、法人の理念もすばらしく、障害の種別にもこだわらず福祉制度の対象外、制度の谷間に埋もれている人たちにも目をむけ、独自の建物（プレハブ）設け、資金はなくとも知恵を絞り地域から持ち込まれる福祉ニーズに対応する仕組みを作りあげているとの事。講演では、一麦会の事務局長の野中康寛さんが、「障害のある人が誇りを持てるような仕事を作り出すことと、軽い障害のある人が、重い障害のある人を支えるという相互支援の仕組みづくりを念頭に事業を進めている。」などを分かりやすく話していただきました。
　このほか、森橋美穂さん、山本真与さんら二人からは、不登校児、ひきこもり青年者の支援など、障害の早期の発見や対応が発病を抑えたり、発病しても軽く抑えることができるのではないか。など、子供から高齢者まですべての困っている人たちへの支援対策もしていることも講和していただき講演を終えました。講演会を主催してくださったＮＰＯ法人エスペーロの平良さん、一麦会の田中理事長、野中さん、森橋さん、山本さん本当に勉強になりました。有難うございます。