学園だより 第119号

障害者支援講演会・しごと準備講座

障害者支援講演会
 先月29日に、みやこ学園にて障害者支援講演会を開催しました。講師にフィリピンのダバオで障害者や戦争孤児、身寄りのない子供達30名余を支えている小倉義一氏(長門屋社長)を迎えて行いました。小倉氏は元丸紅の職員で、その当時に仕事で世界70カ国を訪問した時の各国々の宗教や治安の考え方の違いなど、その国に行かないと理解しにくいようなエピソードをわかりやすく話してくれました。ダバオでは障害者と共に大規模農園を経営しており、マンゴー・ココナツ・バナナ・パイナップルなどを栽培し、それらを市場などで売った代金で、子供達の学費や生活費に充てているとの事。又、彼等の生活の安定と終身の幸せな生き方を願いとし彼等のもつ能力を引き出し、生かせる場所の確保として、農園の近辺に3カ所の家を建設し数名で居住させている。
 昨今の日本では、障害者にも負担を求める障害者自立支援法を18年10月に施行しました。この障害者自立支援法は、これまで無料か低額だった障害者の福祉サービスに原則一割の定率負担を持ち込みました。小倉氏のダバオでの活動を拝聴する中で、障害者である前に一人の人格を持ったかけがえのないこの人達が、どんな暮らしがしたいのかに応えることがもっとも大切な事だと話されました。みやこ福祉会も障害者本人の「こうしたい・こうありたい」をニーズと受け止め、目に見える形で地域の環境を早急に整備して行きたいと思います。  これまで、いろいろな経験をして来た小倉氏の貴重な話が聞け、宮古島に於いても障害者やその親にとって「ここで生まれて良かった」「この地域で生んで良かった」と双方が思えるような地域社会を構築出来ればと改めて思いました。
障害者支援講演会1
障害者支援講演会2
障害者支援講演会3


しごと準備講座
 今年度もみやこ福祉会において、沖縄県より障害者の態様に応じた多様な委託訓練(しごと準備講座)を受託することになり、8月1日(月)より訓練が開始致します。
 今年度は5名の障害を持った方が受講します。期間は8月1日より10月31日までの3ヶ月間です。内容は「社会で働きたい!もっと働き続けたい!」を実現する為に、職場での基本的なルール、マナーを学ぶとともに、企業実習を通して就職に対する意識を身につけ、基本的な生活習慣から安定した就労生活が送れるような意識を習得する為の訓練です。
 この訓練を通して、一人でも多く障害を持った方が就職できるように取り組んでいきたいと考えております。皆様のご支援ご協力も宜しくお願い致します。
しごと準備講座

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