学園だより 第106号

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「野菜ランドみやこ」ついにスタート
 先月18日に、県の當間福祉企画統括官を始め下地宮古島市長・比嘉ハローワーク所長など関係者多数が参加して頂き又、遠くは富山県の野菜ランド立山の宇治社長や友好提携を結んでいる鳥取県の(社福)ウイズユーから岸本施設長始め4名、本島の施設からも数名の施設長の参加もあり、総勢200名余が参集し盛大に落成式が執り行われたことは、地域の皆さんや関係者方々の「野菜ランドみやこ」に期待することが多大にあると感じ身の引き締まる思いで一杯でした。
 みやこ福祉会は、平成13年3月30日に社会福祉法人として沖縄県知事より認可を受け、同年8月1日に宮古島に於いては初めての知的障害者通所授産施設(定員40名)を開園し運営して参りました。これまで、在宅で過ごしていた知的障害者の方々が、福祉的就労の下、仲間とのふれあいや働く喜びを通して地域に参加して参りました。当時まだ数多くの障害者が在宅を強いられており、在宅障害者や保護者からのニーズに応えるため、みやこ福祉会として、平成16年5月に分場アダナス(定員19名)を開所いたしました。しかしながら、働く喜びや仲間作りは達成されたものの工賃はかなり低いものがあります。そこで、授産施設という福祉的就労から一般就労に結びつけるため、みやこ福祉会としてジョブコーチを配置して就労支援を行って参りました。その甲斐あって施設利用者や地域の障害者29名を一般就労に結びつける事が出来ました。今後も施設利用者の地域に出て働きたいとの強い要望に応えて対応して行きたいと思います。
 しかし、近年は実習は受け入れて職場体験はさせて貰いますが、一般就労への移行は大変厳しいのが現実であります。そこで、今回みやこ福祉会と致しましては、一般企業に就労困難な障害者の方達15名を一般雇用し、労働基準監督署が定める最低賃金を遵守する就労継続支援事業A型「野菜ランドみやこ」を設置し運営する運びとなりました。これも偏に障害者に対して理解ある地域の皆様や親を含め福祉関係者のお陰であると心から感謝申し上げます。事業内容と致しましては、働く障害者の個々の能力が作業の中で十分に発揮できるよう構造化された環境を整備し、作業に自主的に参画出来るようなナッパーランドシステム(水耕栽培)を導入し、近代化を図り、葉菜類(ほうれん草等)の周年栽培を行い、特に夏場に於いても安定した生産体制を確立して事業経営を行っていきたい。「野菜ランドみやこ」が開所して数日ですが、職員や従業員も徐々になれてきて、初出荷も終え、これから本格的に一般就労という厳しく辛い時を乗り越え、楽しい人生充実した人生が送れればいいなという気持ちで支援していきたい。今後もみやこ福祉会は、関係者の皆様と共に障害者の働く場の確保や個々が自分らしく当たり前に暮らしていけるような地域づくりが出来るよう役職員一同心がけて行く所存でございます。今後とも皆様方のご協力とご指導のほど宜しくお願い申し上げます。野菜ランドみやこの落成式に来て下さった関係者の皆様本当にありがとうございました。  
伊志嶺理事長より慶びのあいさつ
伊志嶺理事長より慶びのあいさつ
琉舞クラブも「島人の宝」披露
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野菜ランドみやこ職員&従業員余興
野菜ランドみやこ職員&従業員余興


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