学園だより 第72号

谷村さん家族に感謝

 先月19〜22日の日程で、谷村知行さん家族4名が来島しました。谷村さんとみやこ学園のつきあいは4 年ほど前になります。きっかけは、みやこ福祉会の初代理事長松川英世さんの紹介でした。谷村さんは出身は 新潟ですが、現在滋賀県に在住しています。滋賀県と言えば、日本の福祉の父と言われた糸賀一雄や田村一二・ 池田太郎を輩出した県であり、国内では福祉のもっとも進んだ県で有名です。その滋賀県で、田村一二先生が 理想郷として立ち上げた「大萩茗荷村」と言う村があります。そこは、「ココハ愚者ノアソブトコロ、賢者モ キタリテアソブベシ」と、愚か者も、道理をわきまえ優れた人も関係なく、又障害者・健常者・子ども・老人 もみんな一人の人間として人格を尊重し、共に生きていこうとの理念で設立されたところです。谷村さんから、 滋賀県にお邪魔したとき現在の大萩茗荷村の代表である高城健輔さんを紹介して頂きました。今、谷村さんと 高城さんは、障害者の処遇の改善のための一つの手段として、ビニールハウスを導入して農業を展開していま す。近年中に国内で大きな話題になると思います。私のもっとも尊敬する2名です。 又、みやこ福祉会は谷 村さんから多額の寄付金を頂き、平成16年に分場アダナスを立ち上げることが出来ました。そこには、在宅 を強いられた方達19名がパン作りや販売を通して地域にとけ込んでいます。今の福祉の方向性は障害者や高 齢者にとって生きにくい社会へと向かっています。だからといって「仕方がない」と諦める訳にはいきません。 みやこ福祉会は、障害者やその親にとって「ここで生まれて良かった」「この地域で生んで良かった」と双方 が思えるような地域社会が構築出来ればと思っています。それが、財政支援をして下さった谷村さんへの恩返 しだと思います。谷村さん、その節は大変有り難うございました。 施設長 伊志嶺博司
宮古空港にて!谷村さんご一家 学園食堂にて、谷村さん・親の会・職員と交流会を行いました。
宮古空港にて!谷村さんご一家 学園食堂にて、谷村さん・親の会・職員と交流会を行いました。

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